前に進むための道標 Milestone of Healing 残された家族を癒す法事

ドイツのデュッセルドルフには寺院があります。
まだ一度も参拝したことはないのですが、初盆の法要を頼みました。
先月に問い合わせたのですが、特急の予約やホテルの手配、次いでの観光などを含め
法事の手配をすることで、悲しい気持ちばかりに囚われずに前向きな気持ちに。
沈みがちな時は、なにかアクションをすることで、気持ちが上向きになります。

誰でも小さい頃から葬儀や法事に何度も参列したことがあると思いますが、
近い間柄でないと、しきたりや年中行事のようなものだったなと思いました。
キリスト教にはない、一年目の法要を細々と行うことで、
遺された家族の私たちも気持ちに区切りがついていくのを感じました。
長年共に暮らした父や夫のための法要で、初めて行われる意味を理解しました。

娘と二人で高野山の奥の院で、父と夫の名前を読み上げて供養してもらったことで、
涙が止まらなかったものの、なにかひとつ洗い流された思いもしました。
高野山での供養、納骨、母と二人で参拝した善光寺、初盆の法要を依頼して、
法要ごとに自分の気持ちに区切りがついていくことに気づきました。
次の法要が前に進む道標のように予定に入っています。

法要は故人の為と言われますが、亡くなって一年目の法要の予定を入れていくのも
残された家族の指針となり、やり遂げると安堵し悲しさも薄らいでいきます。
遺族の心も癒されていきます。
長年一緒に暮らした父や夫の法要をするようになって、
初めて法要の癒し効果を感じました。

父はともかく夫はクリスチャンだったので、葬儀以降の法事などの行事はないのですが、
やはりお墓参りだけではなく、法事をする読経をしてもらうことで
遺された私たち家族の気持ちが落ち着いてくる気がしました。

今日は夫の月命日で、半年になりました。
もう半年、まだ半年という思いです。

一人で悲しんでいるばかりではなく、法事をすることで前に導かれていく

悼む心に、前に進む道筋を示すマイルストーン。
悲しい気持ちに、ここまで来たのだというマイルストーン。

愛と感謝をこめて

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