遠い昔の話
買わなかった 指輪の話
当時住んでいた カリブ海に浮かぶ島の
古道具店で 見つけた
アンティークな オパールの指輪
オパールが 本物だったら
かなり お買い得
石が 偽物でも
クラシックな デザインには
かなり 惹かれました
なぜか 良いもの
たぶん 本物
という印象はあったのです
安くはなかったけれど
手が届かない値段 ではなかったので
何度か 覗いてみました
私が 迷って眺めている間に
お店から なくなることは ありませんでした
石が 真珠だったら
たとえ 質が悪くても
手に入れたと思うけれど
オパール 弱い 割れやすい
という イメージが強くて
結局 やめました
売れたのか どうか
誰が買ったのか わからずじまい
オパール独特の 多彩なきらめき
遊色効果 Play of color を持っていた あの指輪
元は 誰が持っていたのか?
どうして 手放したのか?
そして今は 誰の指に はまっているのか?
地元 カリブ海の女性?
リゾートに遊びに来た ヨーロッパの女性が買ったのか?
買わなかったことを 悔やんでは いないけれど
未だに 心に浮かぶ
小波が打ち寄せる
カリブ海の島で出会った オパールの指輪
ひと時の邂逅と 逡巡
今でも 時折 思い出す
オパールの指輪
愛と感謝をこめて
感想 ありがとう 感謝