シモンとクリスマスねこ クリスマスまでの24のおはなし Ⅰ Advent Calendar 2021

シモンとクリスマスねこ - クリスマスまでの24のおはなし
レギーネ シントラー作 

Simon und die Weihnachtskatze
Mit 24 Geschichten durch die Adventszeit
– Regine Schindler

12月1日から24日まで1話完結の読みきり 
クリスマスらしい 愛と思いやりがテーマの 
アドベンツカレンダー仕様の読み物

スイスで出版された原書のドイツ語版は 
かなり以前から絶版になっている本

日本では読み継がれています
福音館書店や岩波書店から出版されると
絶版になりにくいし復刊の可能性も他の出版社より高い 

日本語タイトルは日本人に馴染みのある 
シモンですがドイツ語読みではジモンと濁音になります

以前も書きましたが
ドイツ語は アドベンカレンダー Adventskalender
英語は アドベントカレンダー Advent Calendar

目を閉じると燃える不思議なローソク 
聖家族の様子が見える琥珀の話など 
不思議で美しい話も多いのですが 
移民の子どもがクランツ(輪飾り)を押し売りしていく話は 
考えさせれるエピソード 
この4,5年 ヨーロッパは移民問題が大きくなりましたが 
昔から多かれ少なかれあったのです 
子供の読み物のテーマになるほどに 

この本を初めて読んだ時 一番に思ったことは 
チョコレートの入ったアドベンツカレンダーを 
ヨーロッパでも もらえない子もいるということ 
かなり驚いたし 可哀想な気がしたのも否めません 
原書が絶版になっている理由のひとつも 
そこかも?と邪推してしまいます 

実際 後年にアドベンツカレンダーがもらえず  
悲しく思った話を人から聞きました  
ミドルティーンの子だったけれど まだ生徒で 
同居している親から もらえなかったのは 
やはりショックだったらしい 

子供のアドベンンツカレンダーが 
親が語るお話だけ という設定が 
特に欧米育ちの人にとっては 
この本に違和感を感じてしまう人もいるのだと思います 

一番スタンダードなチョコレートのアドベントカレンダー

アドベンツカレンダーは20世紀初頭から 

クリスマス自体は2000年以上続いていますが 
現代のお祝いの仕方や習慣は始まりが近代 
ここ数年の間に定着したものさえあります

ポインセチアは義母の子ども時代のクリスマスにはなかったそうですし
ブラックフライデーはここ数年に定着しました  

アドべンツカレンダーは 
チョコレートが入っている とは限らず 
その日の窓を開けると格言が読める 
もしくは クリスマス的なイラスト 
というのは昔からありました

ここ数年の間は 
アドベンツカレンダーのバラエティが 劇的に増え 
世界のナッツ ドライフルーツ レゴや化粧品など 
中身も多種多様 子どもばかりじゃない 大人用も充実 
値段も日本円の数百円相当で買えるものからピンキリ

アドベンツカレンダーは 
ヨーロッパの子どもには 
特別なクリスマスのお楽しみ 

朝起きたら 着替えもせずに 
一番にすることが 
アドベンツカレンダーを開けること 

学校に行ったら友だちと 
その日に何が入っていたか話す 

アドベンツカレンダーは 
クリスマスプレゼントと 
同じくらい最重要項目!なのです

愛と感謝をこめて

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