茶碗から手が離れない女 Teetrinker 父の迷言

父には独創的な迷言がある 

茶碗から手が離れない女 

これは 私のふたつ名  
既に10代の頃には命名された と思う 

父が私を見かけると  
いつも お茶を飲んでいる というのだ  

可愛い愛娘(番茶も出花!笑)に 
茶碗から手が離れない女
まるで怪談話のタイトル!

まあ笑えるし イヤじゃないけれど   
もっと 違う言い方 思いつかなかったのか? 
芸がないけれど お茶飲み娘 とか お茶っぴー とか 
だいたい父の表現力のセンスは昔話風だ 
なんなのそれ? という感じ

今でも変らず お茶を飲むのは大好き 
大きめのマグカップを両手持ちながら 

「私、茶碗から手が離れない女なんだよなあ」 と思い出すと 
ふつふつ と笑いが こみ上げてくる 

父の中では 私がオバサンになっても 
茶碗ばかりじゃない 手が離れない娘 なのだろう 

いつまで たっても
遠くにいても 父の子 

愛と感謝をこめて 

ドイツ語 Teetrinker は紅茶を飲む英国人を揶揄した言葉。今時のドイツ人はお茶を飲む人も多くなっているし、この表現は英国人に使えない。

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