随分前の東南アジア駐在中にテレビで見た映画
「項羽と劉邦 その愛と興亡」
映画の冒頭と最後に流れる
漢詩の朗読の迫力が印象的な映画です。
会社の寮のテレビの前でひとりで泣けました。
悲運な最期に血涙が流れます。
確か英語音声か字幕が選べたのだと思いますが、
有名な話なので、筋書きはよくわかりました。
劉邦の妻、呂 雉(りょち)が怖ろしく
項羽の愛妾、虞姫(ぐき)が天女のように描かれている 歴史ロマン。
項羽が英雄としても、理想の恋人としても素敵で
劉邦の妻でなくとも(この映画では彼女も項羽に惹かれる)かっこいいのです。
虞姫の血で赤く染まったのが虞美人草
ヒナゲシになったということです。
力拔山兮气盖世 力は山を抜き、気は世を覆う
时不利兮骓不逝 時利あらずして騅ゆかず
骓不逝兮可奈何 騅のゆかざるを如何すべき
虞兮虞兮奈若何 虞や虞や汝を如何せん
私には山を引き抜く力と世を覆う気迫があった。
今時運を失い、愛馬騅も歩もうとしない。
前に進まぬ騅をどうしたものか。
虞よ虞よ お前をどうしたらよいものか。
漢詩の原文、現代語訳は👆のサイトからお借りしました。
この短い四行詩の朗読の為に
DVDが欲しいなあと思ってしまうくらいです。
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