五月の鷹 The Hawk of May は
昨年クラウドファンディングがあり、この秋に復刊された本です。
円卓の騎士のひとり、ガーウェインのお話。
タイトルの「五月の鷹」はガーウェインのウェールズ語での名前の意味。
児童文学なのですが、大人女子の読書会で
とても盛り上がること間違いなしの要素が
たっぷり盛り込まれています。
五月の鷹の意味を持つ名のガーウェインが
クリスマス前の雪深い日に罠に嵌り
翌年明けに終わる(キリスト教の暦的には まだクリスマス)
探求 Quest 旅の話です。
物語の始まりと終わりが今のシーズンなので
読むのにちょうどよい季節なのです。
筋金入りのアーサリアン(アーサー王伝説ファン)ではなくても
お姫様好き ヒストリカル好き 騎士物語好き
すべての女性が楽しめるお話。
旅の後半にある大家族の元に身を寄せるのですが、
現代にも通じるクリスマス準備の様子に
クリスマスを待ち望む人々の気持ちが伝わってきて、
数百年前のアドベントに共感を抱きました。
最初にガ―ウェインがつぶやくフレーズが
物語の終わりで叶い、
典型的なメルヘンのハッピーエンドと重なります。
深読み、裏読みできる要素が
たくさん詰まっているお話です。
ガーウェインを窮地に陥れた少女の名前が
グドルーン Gudrun
この名前だと当時大陸から侵攻してきたサクソン人
名前の意味は 闘いと秘密
ハニトラを仕掛けた
もしくは なんらかの事情があって秘密がある
そんな登場人物に ぴったり
このグドルーンはグリムという男の娘
グリムはグリム童話で有名なグリム兄弟がいますが
Grimm は憤怒とか怨恨という意味なのです
敵役にも意味深長な名前が付けられています
ゲルマン系の伝統的な名前は
女性名も戦闘に関する名前が多い
ハリーポッターの白い梟の名で有名になった
へイドウィック Hedwig は戦闘という意味。
Ragnhild ラグ二ルドという登場人物もいるのですが
意味は助言を与える女戦士。
Gudrun(闘いと秘密)は Grimm(怨恨)の娘
なんだか凄みのある登場人物名
名前と物語の役割がシンクロしています。
Gudrun は おばあちゃんっぽい名前なのですが
今でもいます
現代では戦闘系の名前は人気ないのですが
ニーベルンゲンリードの Gudrun に因んで名づけれる人もいます
私もひとり 30代の女性を知っている
Hedwig は 親族にいましたが
とても優しい温厚な女性でした
20代の女性でもひとり知っています
Toristan も リアルでひとり 知っています
親はどういうつもりで名付けたのか不思議
Adolf は ほぼタブーになってしまった名前
スペイン人には多い Jesus は
ドイツでは命名を禁止されています
ドイツでもキラキラネームはありますし、
驚くほど悪い意味の家名も多いのです
例は 挙げませんが ...
愛と感謝をこめて
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