おいしいおかゆ Der suße Brei グリム童話 Grimms Märchen

「おいしいおかゆ」 グリム童話 

メルヘンは荒唐無稽で ありえない話も多いのですが 
これも結末がホラ話?という感じのエンディング 

昔、あるところに貧しい敬虔な娘がおり、母親とふたりで暮らしていた。もう食べるものが何もなくなった。

子供が森に行くと、知らない老婆に出会った。老婆は子供が困っている理由を知っていて、小さな鍋を与えた。その鍋にただ「小さい鍋さん、煮て」と言うとおいしい、甘い黍粥を炊き、「小さい鍋さん、止まって」というと粥炊きをやめた。

娘は母親のところにその鍋を持ち帰った。その日からふたりの貧しい生活と空腹は終わり、二人は食べたいときにはいつでも甘い粥を食べることができた。

ある時、娘がしばらく出かけていた。母親は鍋に「小さい鍋さん、煮て」と言った。鍋は粥を炊き、母親はおなかいっぱい食べた。

そこで、鍋が粥炊きをやめて欲しいと思ったが、おまじないを知らない。それで鍋はどんどん粥を炊き続け、粥は鍋のふちからあふれ出て、まだ炊き続け、台所をいっぱいにし、家中にあふれ、隣の家も一杯にし、通りも一杯にし、まるで世界中をおなかいっぱいにしようとするかのようだった。

みんなたいへん困ってしまった。誰もどうしたら良いのかがわからなかった。あと一軒だけが無事というとき、ついに娘が帰宅してきた。

そしてただ「小さい鍋さん、止まって」とだけいうと、鍋は炊くのをやめた。この町に入りたい人は、粥を食べ抜いて入らなければならなかった。

そのかわり母親も娘も、さらにその町の人たちも、一生食べ物に困る事はなくなった​ 

Wikipedia

短いのに 
妙に後を引く味わいがある

ストーリーテリング(語り)で聴くと
おかゆがあふれて 
右往左往する人々が目に浮かぶ 
臨場感がある話です 

ぱくぱく お粥を食べ抜けて家に帰るって 
どんなん? 

小さい子は 
その辺は 気にならないらしい 
目をまん丸くしたり 
ゲラゲラ 笑う子も 

子どもって おもしろいですね 

甘いお粥やパンケーキで お昼を済ますことは 
現在でもあり、外食のお昼メニューにもあります。 

 愛と感謝をこめて 

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