グリーン・ノウの子どもたち
ルーシー M. ボストン 作
グリーン・ノウ Green Knowe と呼ばれる
お屋敷 Manor House を舞台にした
イギリス感たっぷりのシリーズ本
第一巻は クリスマス休暇から始まります
クリスマスに初めての町に電車に乗っていくお話は
意外とあり いつもちょっとした冒険を予告する
ドキドキするプロローグ
「柊と蔦の物語」にもありました
物語の中の季節がクリスマスシーズンというだけで
華やかな要素がない 地味ともいえる
交流がなかった 孫と祖母
先祖の子供の幽霊が絡む お話
グリーン・ノウ シリーズは どの巻も
感受性豊かな登場人物の描写・世界観に
引き込まれてしまいます
イギリスの文化やライフスタイルが
好きな人には大人でも楽しめるシリーズ
最後に 孫と祖母が
クリスマスのミサに 夜中に出かけるシーンは
暗い夜空に 星が輝いているのが見えるような
とても静かで美しく 凍てつくような寒さを感じさせ
敬虔な気持ちになります
クリスマスは 賑やかなパーティやご馳走
プレゼントばかりが 目立ってるけれど
静かに クリスマスミサに行く
これが 本来の姿なのだと思います
グリーン・ノウ シリーズは
独立したお話のようで繋がっていて
とても 引き込まれます
歴史ある建物 古い家柄
その土地に繋がる血族のお話
私が一番好きな グリーン・ノウのお話は
最終巻の 「グリーン・ノウの石」
ハッピーエンドとは 言い難いのですが
数百年の時空を超えた 一族と石
文化財を守る意義など
大人のファンも多い ヤングアダルト文学
愛と感謝をこめて
👇 身寄りのないアイビーも汽車に乗って、見知らぬ町で下車するところから、物語が拡がります。
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