母が厭う虎落笛 Howling Wind 私に響く風の音 

虎落笛 もがりぶえ 

​​​虎落とは竹を筋違いに組み合わせた柵。矢来のこと。また竹の枝付きのたてかけたものをいう。冬の烈風がこれにふきつけるときに鳴る「ひゅーひゅー」という音を虎落笛という。これは障害物の背後に乱れたたくさんの空気の小渦ができるためにおこるものである。冬の季語。

寒風吹きすさぶ 厳しい寒さ 
侘しさを 思わせる音 

母は この音が大嫌いだ 
たぶん 幼い頃の思い出がそうさせる 

遠い異国でも 虎落笛は吹く 
そんな時は 母が嫌がっていたなあ と
思い出さずには いられない 

母は寅女 私は虎の子 

父母に 大事にされて 
ぬくぬくと 育った私は 
どちらかというと 
この ドラマチックで 荒ぶる冬の風の音
虎の咆哮が聞こえる名をもつ  
虎落笛が 好きだ

​隙間風など ちっとも入ってこない 
セントラルヒーティングの効いた 
家にいて聞く 虎落笛 は 
ちっとも 嫌じゃない 
甘ったれてるなあ と思うけれど
家の中から眺める 稲妻雷鳴も好き

龍吟雲起 虎嘯風生
龍吟ずれば雲起こり、虎嘯けば風生ず

禅林句集

虎落笛 
母のところでは 吹かないで 
私のところで 演奏してよ  

Play with me 
Play for me 

愛と感謝をこめて

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