森に 何気なく行ったら
日陰に咲いていた 可愛らしい小さな花
手折らずに掘りあげ 自宅の庭に植えた
その小さな花は 今も咲き続けている
(ゲーテの詩 Gefunden 簡約)
妻 クリスティアーネに捧げた詩
Gefunden (みつけた)
文中の Blümchen(小さな花) は クリスティアーネ
短く 愛らしい詩なので
国語(ドイツ語)の暗誦課題に
人気がある詩の ひとつ
うちの子どもも覚えました
数々の浮名を流したゲーテ
ゲーテ39歳 クリスティアーネ23歳に出会い
入籍は 18年後
彼の晩年まで続く 恋愛遍歴を知ると
複雑な気持ちにもなるけれど
やはり ドイツを代表する文豪詩人
作品は美しい
妻のクリスティアーネ
いろいろな想いが あったとしても
これほど 美しく
後の世の ドイツだけでなく世界中の 人口に膾炙する
詩の一篇を 捧げられたら
どんな宝石よりも
誇らしいのではないでしょうか
Gefunden
– Johann Wolfgang von Goethe
Ich ging im Walde
So für mich hin,
Und nichts zu suchen,
Das war mein Sinn.
Im Schatten sah ich
Ein Blümchen stehn,
Wie Sterne leuchtend,
Wie Äuglein schön.
Ich wollt es brechen,
Da sagt’ es fein:
Soll ich zum Welken
Gebrochen sein?
Ich grub’s mit allen
Den Würzlein aus.
Zum Garten trug ich’s
Am hübschen Haus.
Und pflanzt es wieder
Am stillen Ort;
Nun zweigt es immer
Und blüht so fort.
小さなお花 Blümchen は
妻や恋人に呼びかける愛称の ひとつでもあるけれど
Café Blümchen カフェやお店の名前にもあります
ゲーテのこの詩に因んでいるのかなあ と思います
愛と感謝をこめて
感想 ありがとう 感謝